妙泉寺の新しい試みとして、お盆の入りの13日に一斉清掃をおこなった。お盆休みの真っ最中に、しかも朝8時という時間に、どれだけご先祖様の為に、菩提寺の為に檀家さんがが集まってくれるだろうか。言いだしっぺの自分の力が試されると同時に、役員以外誰も集まらなければ、自分自身、身を斬られる。そういった後がない覚悟で望んだ。
先ずは役員さんから、一人二人と集まり、定刻の8時には、なんと15名も集まってくれていた。心からありがたい・あたたかい気持ちでいっぱいになる。
あいさつを済ませ「まずご自分の家のお墓を掃除してお墓参りをしてください。終わった方から、駐車場の草取りと、お地蔵さん磨きをお願いします」とだけ伝えた。
一斉にお墓参りが始まり、終わった方から次々と駐車場に集まり、竹ぼうきで駐車場を掃く人。側溝の葉っぱを掻き出す人。草をむしる人。お地蔵さんを一体一体、裸足になって丁寧に磨く人。ゴミを拾う人。全員がそれぞれ一生懸命に汗を流していた。
その姿に、自分が見た十数年の短いお寺の歴史の中で、お寺が一番生き生きと輝いて見えた。もしかしたら過去数百年の妙泉寺の歴史の中で、一番輝いていた瞬間だったのかもしれない。
自分一人で同じ掃除をやろうとしたら丸1日かかってしまう。それがみんなの力を借りたら数十分で見違えるほどきれいになった。みんなの力というのは本当に凄い。
最終的にはさらに人数は増えていて、24名にまでなっていた。参加してくださったみなさん、心から感謝しております。本当にありがとうございました。
また、今だから言えるが、決して檀家さんに強制はしなかった。したくなかったという方が合っているかもしれない。来れない人、来たくない人を後ろ指で指すような、そんなマイナスの雰囲気だけは絶対につくりたくない。
「13日、もし都合がよろしければ、一斉清掃しますんでお願いします。」これ以上のことは一切言っていない。
心の中から、自然と湧き上がる、ご先祖様の為に、お寺の為に何かしてあげたい。この「布施」の精神を大切に、小さいけれど情のある、そんな暖かいお寺づくりに、これからも精一杯取り組んでんでいきたい。
