若い方の葬儀と、高齢の方の葬儀を続けてお勤めさせていただく。どちらも同じ葬儀を行い、内容に違いはまったく無いのだが、場の張りつめている「空気」が明らかに違う。
若くして亡くなられるということは、それだけ周囲の期待を背負っていた。その期待に応えられなかった悔しさ・悲しみが、どこにもぶつけられない怒りとなって葬議場を埋め尽くす。我々は、その気持ちをしっかりと汲んで、最後まで葬儀を勤めさせていただく。
人はいつか必ず自分の死と直面する。永遠の命など、この世に存在しない。だからこそ、今をどうやって生きるのか。今をどうやって大切にして生きるのかを、考えるのだと思う。
人生には期限があるから、きっとその期限までを「生きる」と言うのだろう。
期限の終わりから人生を逆算して考えると、人生に無駄な時間などないことに気づく。
死と直面した家族や友人にはこれ以上つらいことは無いと思う。これからどうやって生きていこうかという時に、周りがしてあげられることは、心からの慰めと、真心こめた供養。
あとは、時間をかけて、そっと温かく見守ってあげてほしい。
